個人向けカードとは別に法人のためのクレジットカードというのもあり、こちらは会社経営に役立つ機能やサービスが揃っているのが特徴となっています。

このことからクレジットカードとしての機能も、個人向けとはかなり異なると言って良いでしょう。

それではまず法人向けのクレジットカードの基本的な特徴とメリットについて述べていきたいと思います。

社員にもたせることで経費の精算を効率化できる

個人の支払いではなく会社の経費の支払いに使用するのが法人向けのクレジットカードです。

従来だと仕事上の接待による飲食費や、出張時の交通費が発生した場合は社員が一度立て替えた後に後で精算するか、あるいは事前に仮払いを行うといった流れになります。

これだと社員1人1人による経費を逐一管理せねばならず、何十人も社員がいる場合もいちいち小口現金の管理をしなければなりません。

しかし法人向けのクレジットカードであれば社員に持たせるだけで、後の精算を会社が行えば良いので現金の出納管理にかかる負担が大幅に減ります。

現金の場合は小口現金の出納に関する処理に手間がかかる

法人向けのクレジットカードがあることで小口現金の出納管理が省略できることは前述しましたが、それによって経理の会計処理にかかる負担も軽減できます。

現金で経費を立て替えた場合は精算時にレシートや、領収書などの証明できるものが必要ですしさらに伝票などで、日にちや社員や金額などの情報を記録しておく必要があります。

支払いの際に明細が記録されるので経理業務がよりスムーズに

しかしクレジットカードであれば支払いに使用したときに、利用明細票に支払いの詳細が自動的に記録されます。

社員のカードごとにそれぞれ明細が記録されますので、経理業務の一部を自動化できるというわけです。

経理を担当する社員はカードの明細票があればデータをまとめられるので、経理業務も非常に捗るというメリットがあります。

支払いを一本化しさらに振込手数料などのコスト削減も可能

カードが無い場合だと支払いを社員ごとにしなければならないのですが、経費を法人向けのクレジットカードで決済した場合は、支払いは毎月決まった日に引き落としとなるので、煩雑だった支払いも全て一本化することができます。

現金で経費を精算する場合は経理側が現金を用意して手渡ししなければなりません。

しかしカードによる決済ならばそれも不要です。経理による支払いの手間が一気に省けるので、社員にとっても業務の効率化となります。

またクレジットカードによる決済であれば振込手数料なども掛かりませんのでコストの節約も実現できます。

このように法人向けのクレジットカードは経理作業や支払いのフローを安定させることができるというメリットがあります。

さらにこちらのクレジットカードには個人向けのカードと同じように、ポイントや特典によるサービスも利用することができます。

支払いの際にポイントを貯めて各種費用をお得にできる！

個人向けのクレジットカードではお馴染みのポイントシステム。法人向けのカードである場合もポイントシステムが付いているのであれば利用額に応じて貯めることができます。

商品を購入した場合だけでなく公共料金、固定費の支払いにもポイントが付く場合もあります。

また会社の設備に必要な費用や出張といった比較的、高額になりがちな支払いの際にもポイントを獲得することができます。

ビジネスに役立つ特典のほか社員も嬉しい福利厚生の特典も！

また法人向けのクレジットカードである場合は空港ラウンジを利用できる特典や、海外旅行保険が付帯しているなどの特典を利用できる場合が多いと言えます。

アメックスのようなブランド力の高いカードであれば、現地でのコンシェルジュやプライオリティパスなどの質の高いサービスも利用できるようになります。

またクレジットカード独自の福利厚生サービスが付帯していることもあります。ホテルや各種レジャー施設を優待価格で利用可能となり、このようなカード特典によって社員にかかる福利厚生のコストを抑えることができるため、中小企業などの規模の小さい事業主には嬉しいサービスです。

法人向けのクレジットカードにはビジネスシーンで役立つ特典やメリットが満載です。

経理業務にかかる負担も軽減でき経営者にとって大きな助けとなることは間違いありません。

またクレジットカードのほかに ETCカードも作ることだってできます。

経営者の方は是非法人向けのクレジットカードを発行してこれらのメリットを是非享受していただきたいと思います！