クレジットカードの利用限度額とは?
お買い物や公共料金の支払い時に現金を持っていなくても使えるクレジットカード。
今現在、支払いに必要な金額を持っていなくても使えるということは、車や家などの高額なものに対しても使えるのでしょうか?
実は、クレジットカードには利用限度額が制定されており、決まった金額より多くの支払いを代行してもらうことはできません。
利用限度まで使ってしまったことに気づかないまま、突然発生した支払いに対してカードで払おうとして使えなくなってしまい困った、ということも有り得ます。
そうならないためにも、利用の限度について知っておきましょう。
クレジットカードの限度額とは何か?
クレジットカードにおける限度額、という字面だけを見るとひと月の間に使うことができる金額のように感じてしまいますが、実態は複雑です。
例えば利用限度が10万円、締め日が月末で支払いが翌月26日というカードがあったとして、5月の20日に3万円を買い物に使ったとします。
現在残っている買い物枠は7万円で、月末締めなので6月に入った段階で3万円の支払いが確定します。
この確定した支払いを「利用残高」といい、まだ払っていないお金です。
さらに日付は進んで、6月の15日に4万円のお買い物利用がありました。
この時点での利用残高は3万円+4万円で7万円、残りは3万円です。
このまま6月が終わり、7月に入ったとしたら、ショッピング利用できる金額はいくらでしょうか?
答えは6万円。5月に使った3万円が支払われて、その分ショッピング利用枠が復活したということです。
つまり、クレジットカードの利用限度というのは決められた金額から利用残高を引いた値が適用されているわけです。
利用限度の金額は変動する
先ほどの例はそこまで大きな金額ではなかったのですが、生活スタイルや時期によっては色々な物の支払いが一気にきてしまって、クレジットカードで支払いをしたところ限度額が全然足りないという方もいます。
家賃の更新時期や少し大きな買い物を検討している時、旅行時などで考えられることです。
クレジットカードの利用限度というのは発行したタイミングで発行者の個人情報を考えて決定されるのですが、一生そのままではありません。
いくつかの方法で増減しますし、一時的に金額を上げるということも可能です。
利用限度を上げたり下げたりすることのメリットをご紹介します。
クレジットカードの利用限度金額を上げる利点
クレジットカードの限度額を上げるメリットとして一番大きい物はやはり支払日間に使える金額が増えるため、大きな買い物が可能という部分です。
通勤・通学で使う定期などは、複数月分のものを買うとなるとかなり高額になりますし、固定費として月々に必ず支払うお金(家賃・光熱費・水道代など)をクレジットカードで支払っている場合、それだけで利用限度を圧迫し続けることになります。
先ほど出てきた10万円のお買い物枠を持つカードというのは、かなり安いカードですから利用状況に応じて金額の引き上げ、または限度の大きなカードを作るようにすると安心して使うことができます。
クレジットカードの利用限度金額を下げる利点
逆に、利用限度を下げるのは、使いすぎ防止に有効です。
現在使っているクレジットカードが50万円の限度額で、固定費・生活必需品以外の利用で最大まで使ってしまっているような状況では、いざというときにカード利用ができなくなりますし、恐らく収入に対してもかなりの部分がカード支払いの支出として使われているのではないでしょうか。
そういった浪費癖に対する対策として金額を下げるという方法をとることが可能です。
限度額の増減は「信用」が重要です
では、クレジットカードの限度額を変更するにはどうしたらいいでしょうか?
いくつかの方法がありますが全ての方法で利用者の「信用」が問われます。
方法1.カード会社への申請
手っ取り早い方法が、カード会社に直接連絡して金額を上げたい、あるいは下げたいと伝えることです。
過去の支払い情報などを元に、現在の利用限度から見なおして信用に足る人物であれば金額を変えてもらえます。
電話連絡以外でも、最近はネットによる申し込みも可能で手軽に申請ができます。
方法2.一時的な増額を申請する
今月のうちに突然支払わなければいけない状況になってしまい、来月以降はまた元に戻るというものであれば恒久的な増額よりも一時的な利用を申請するのがおすすめです。
審査の難易度も低いため、希望が通りやすくカード会社によってはその日の内に増額してくれるところもあります。
方法3.別のクレジットカード(またはランク)に変える
使っているカードの限度額では足りないという場合、生活のスタイルとカードそのものが合っていない可能性があります。
もう少しッ限度額の高いカードに変えるか、あるいは同じカードの中でランクの高い物に変更することで金額を上げることが可能です。
生活水準が高いということは信用も高くなるため、正しく利用している人であれば審査にも通りやすいでしょう。
方法4.信用をあげていく
実は、自分から申請をしなくても問題なく利用していれば利用可能金額は上がっていきます。
というのも、カード利用が多いほどカード会社としては儲けになるため、ちゃんと期日までに利用分を支払ってくれる優良顧客にたいしては利用限度をあげて今よりもたくさん使って欲しいのです。
通知がないこともあるので、延滞がなくコンスタントにカードを利用している人は、一度自分の限度を確認してみましょう。
このように、クレジットカードの限度額というのは色々な意味を持っています。
高すぎたり、低すぎたりすると使いすぎやすく限度いっぱいになってしまうというデメリットもあるので、自分の収入や利用状況を考えて、合っている金額やカードを選ぶようにしましょう。